社員教育は投資?

企業側にとってみれば、社員教育とはリスクの大きい先行投資でもあるようです。

リスクはいっぱい

社員教育は、会社に必要なことでもあるのですが、リスクが大きいという事でもあるのです。もともと、社員に1億以上(年収300万、40年間として)のお金を給料として渡すことになりますので、社員教育によってスキルアップのためにも社員教育させたいでしょうが、怖いのが「社員の転職」ですね。お金と時間をかけて育てていた社員が辞めるという事は、それまでの投資はムダになるという事です。

辞める理由としては職場の人間関係だったり、結婚だったりするのですが、辞めることには変わりは無いので、投資したお金と時間は戻ってきません。これが社員教育のリスクという名の落とし穴でもあるのです。企業の最も考える人事戦略は「能力の向上」、つまり「社員教育」なのですが、そのために多額のお金を使用する事になった場合に、二の足を踏む理由がこのリスクなのです。リスクはいっぱい

ほとんど、割の合わないギャンブルに近い物でもあるのです。社員教育を行うことによってありえる変化は3つで、「能力の向上」、「不変」、「能力の低下」です。

能力の向上は会社にとって望んだ結果でもあります。能力の向上により、会社の運営がよくなれば企業側の利益につながります。そうなれば成功したと言えるでしょう。

しかし、社員が辞める可能性も捨て切れません。これによっては社員の仕事への満足度によって変化します。満足していないのでしたら、向上したスキルを利用して、他の会社に移動することも考えられます。

不変、つまり変わらないという事です。これは単に社員の能力が成長したと実感できていない、つまり、社員を測るための「ものさし」のような物を持っていない場合もあるのですが、学んだことを充分に生かしきれていないだけと言う場合もあります。

しかし、社員教育の最終的な目的は、能力の向上もそうですが企業側の利益なのですから、これは失敗したとも考えられる状態とも言えます。投資したお金と時間が無駄になりました。

能力の低下はほとんどありえないのですが、今まで社員が持っているスキルや能力未満の教育を行ったために、今までの能力が低下したという事です。
または、能力ではなく、仕事に対する考え方が、間違った教育で甘くなった場合、会社の教育方針に不満を感じた可能性も捨て切れません。これは会社側に問題があったと言うわけですが、投資したお金と時間が無駄になったという事には変わりありません。これは教育を受ける社員の能力ではなく、会社側に指導の能力が備わっていなかった事になります。

リスクを恐れて

リスクは社員教育という先行投資には付き物でもあるのです。しかし、そのリスクを恐れて動かない、手をつけない会社もあります。そういった会社はどういった方法で人事戦略をしているか知っていますか?そうです。これが「即戦力」を求めている会社なのです。もちろん会社側からも即戦力を求めるのは当然なのですが、現在のような「派遣切り」を大量に行った後に「即戦力」を迎えることができる力のある会社はあるのでしょうか?

また「即戦力」も仕事の流れを覚えるまではどうしようもありません。そうすると、一流の大学を卒業しても、正社員になれないような「学歴難民」が出てくるのです。